大規模修繕っていつ始めればいいの?
大規模修繕の進め方を徹底的に解説しよう。
しっかりついてこいよー。
オー。
そもそも大規模修繕とは何か、それはマンションの大がかりな工事のことである。 だんだんと劣化していく建物を修復工事して、少しでもマンションを長持ちさせようというわけなんだ。
そのぐらいは知ってるよ。
ふつうそうした工事は10~12年周期で行われる。
つまり新築から12年後に1回、そのまた12年後に1回、さらに12年後にまた・・・。
何で12年ごとなんだろう?
まぁ大体そのぐらいで劣化が進むだろうとか、メーカーの保証期間が過ぎるだろうとか、そんなとこ。
ふ~ん。大体の目安ってことだよね。
まぁね。15年に1度くらいでいいという意見もあるしね。
てきとーにそろそろかなと思ったらやればいいんでしょ?
てきとーなタイミングじゃまずいわね。 草むしりじゃないんだから。 その辺りはちゃんと長期修繕計画に沿って行おうじゃないか。
何すか、その長期なんとかってのは。
次の工事を○年後にやりましょうとか、その時までに○万円ためときましょうとか、予め計画を立てとくの。 マンションには必ずこの長期修繕計画があるはずなの。
ボクのマンションにもあるの?
あるんじゃないの。ないなら作ってもらわないと。
計画も立てずに場当たり的に工事してたら、積立金あっという間になくなっちゃうから。
それは大変だ。
でも誰に作ってもらえばいいの?
管理会社とか設計事務所とか。
たぶん設計事務所に頼んだ方が良いのができる。そのかわり高いけど。
まぁとにかくその計画に従って工事を始めればいいのね。
大規模修繕を行うタイミング
大規模修繕を行うタイミングは早すぎても遅すぎてもいけません。
早すぎれば無駄な工事をすることになるし、遅すぎれば建物の劣化を深刻にし、将来的にかえって工事費が高くつくかもしれません。
また、事故の危険もあります。
では修繕をいつ行うかというタイミングですが、基本的にはマンションごとにある(はずの)長期修繕計画に従うことになります。 そこには次の工事の予定時期が書かれているはずなので。
ただしこの長期修繕計画は、ハッキリ言ってそれほど信用できるものではありません。 そもそも計画を立てた時点で今から何年後にどんな部分が劣化するかなど、正確に予測できるはずがないからです。
なのでこの長期修繕計画そのものを、小まめに見直す必要があります。 5年に1度ぐらい業者に建物診断をしてもらい計画を更新する。 そんな風にして次の工事のタイミングを決めるのが望ましいでしょう。
とはいえ現実には小まめに計画を更新するマンションは少なく、 10年に1度、12年に1度などといったアバウトに決めた周期で何となく(管理会社に言われるがままに)行うところが多いようです。
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- 0-3. パートナーを選ぼう
- 0-4. 管理会社お任せ方式とは
- 0-5. 管理会社お任せ方式とは その2
- 0-6. 工事業者お任せ方式とは
- 0-7. コンサル方式とは
- 0-8. コンサル方式の欠点
- 0-9. まとめ 大規模修繕の進め方の3つのパターン