045-222-8623

03-6279-1537

マンション大規模修繕の進め方を徹底的に解説

CM方式の大規模修繕とは何か

さて、これまで大規模修繕の進め方を色々と見てきました。

きました。

大規模修繕には3つのパターンがあるんだった。
「管理会社お任せ方式」、「工事業者お任せ方式」、「コンサル方式」だ。

そうだったね。

ところが最近ではその3つのどれにも当てはまらない、いわば「第4の」方式をとるマンションも増えてるんだ。

ニュータイプってわけですか。

その第4の方式を「CM方式」という。

「コマーシャル」のCM?

ううん、全然関係ない。
「コンストラクション・マネジメント方式」の略なんだけどね。

何やら難しい横文字だね。

直訳すれば「工事管理方式」ってところかな。
何のこっちゃわからん名前だ。

どんな方式なのさ?

なかなか説明が難しいんだけどね、言ってみればコンサル方式のパワーアップ版みたいな感じなんだよ。 ということでまずはコンサル方式を、ここでもう1度復習してみようじゃないか。

方式その3

この方式では「しんだん」と「設計」を外部のコンサルタントが、「工事」を別の専門業者が・・という分業体制をとるんだった。

そうでしたな。

で、この分業体制をもっともっと進めるとCM方式に進化しますよ、とまぁそういうイメージなんだ。わかるかな?

ちっともわからんよ。

あのさ、コンサル方式ではコンサルが設計をして、工事業者の選定も手伝って、手抜き工事のチェックも行って・・と、 1人でいろいろやったじゃないか。

うん。

でもそこを分業してだね、コンサルが自分で設計をやらずに、その仕事を外部の設計事務所に任せても良いんじゃないかと、誰かが言い出したんだね。

ん、つまりどういうこと?

つまり大規模修繕という舞台に、「管理組合」、「コンサルタント」、「設計事務所」、「工事業者」の4者が登場するってこと。

コンサル方式の概要図
CM方式の概要図

そういうのをCM方式って言うの?

まぁCM方式の1つのパターンだね。

そもそも何でわざわざ登場人物を増やさないといけないのさ?

分業を進めるほど費用が透明になるんだよ。
一式でいくらですじゃなくて、設計にかかる費用はいくらですって具合にコストが明確になる。

ふ~ん。

だからコストの比較がしやすくなって、結果的に大規模修繕が安く収まるかもしれないですよと、まぁそういうことなんだね。

わかるようなわからんような。

イメージとしてはパソコンの自作に近いかな。
ほら、1つ1つのパーツを自分で選べば大抵安くあがるじゃないか。
コストパフォーマンスの高いパーツを組み合わせることができるから。

あー何となくわかってきたような。

Point

CM方式はコンサル方式を進化させ、さらに分業化を進めたもの。それぞれの工程別にコストの比較をできるので、結果として大規模修繕が安くおさまりやすい。

【次のページ】  » CM方式の欠点

このページの先頭へ