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マンション大規模修繕の進め方を徹底的に解説

工事業者お任せ方式での大規模修繕

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方式その2

続いて「工事業者お任せ方式」の大規模修繕について説明しよう。

張り切ってどうぞ。

この方式は「しんだん」、「設計」、「工事」の全てを工事業者にやってもらう方式のことだ。 全てを1つの会社に任せるという点では管理会社お任せ方式に近い。

じゃあ何が違うの?

施工業者を管理組合が自分で選べるところが違うね。価格や実績で判断して1番良いと思ったところと契約できる。 管理会社がなれあいで業者を選ぶより、こっちの方がずっといいですわね。

うん、それは言える。

きちんと競争原理を働かせれば価格だって安く収まる。
管理会社お任せ方式より2~3割は安くなるんじゃないかな。

Point

工事業者おまかせ方式なら、管理組合が施工業者を自分で選べる。価格も下がることが多い。

何だか良さそうな感じだね。
じゃこの方式で決まりですかな。

ところが大きな欠点もある。業者を選ぶという重大な責任を管理組合が引き受けなければいけないこと。 この方式では良い業者と出会えるかが全てなのだ。

そんなこと言われると不安になるね。
ちゃんと選べるかなぁ。

正直言って管理組合だけじゃ業者を詳細に比較するのは難しいと思う。
価格や会社の規模でおおざっぱな比較をすることになるんじゃないかな。

それだとやっぱり失敗することが多いの?

どうかなぁ。それなりに実績のある業者を選んでおけば、そんなに大失敗はしないんじゃないかと思わないでもないんだけど・・。

でも、できればプロのアドバイスがあった方がいいぞ、と。

まぁね。この後説明する「コンサル方式の大規模修繕」なら、業者を選ぶときにプロの助言を受けられるから、 その点ではコンサル方式が優れてるんじゃないかと。

ないかと。

もしも業者選びに失敗しようものなら、理事会は槍玉にあげられるかもしれないわけだし。

あぁ、やっぱりそういうものなんだ。

法的責任うんぬんの話にはならないだろうけどさ、気まずい思いをするのは確かだわね。

まぁね。

これがもしも管理会社に工事を任せたんだったらさ、仮に出来が悪い工事になったとしても、まぁ仕方ないか理事会は悪くないよ、みたいな流れになると思うんだよ。

悪いのは管理会社だよね、と。

そうそう。 でもわざわざ別の業者に工事を頼んでおいて、それで失敗したとなるとかっこ悪いよね。 「ほら見たことか」なんて言われそうじゃないか。

マンションの人間関係もけっこうドロドロしてるもんねぇ。

ということで、この「工事業者お任せ方式」で大規模修繕を進めるのなら、 せめて業者選定の作業だけでもプロのアドバイスを入れることをお勧めする。 いわば「簡易コンサル方式」ってわけだね。

Point

工事業者おまかせ方式では、管理組合が自分たちだけで良い工事業者を選ばなければいけない。しかしそれはそう簡単なことではない。

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【目次】 大規模修繕の進め方 準備編
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  1. 0-1. 大規模修繕はいつ始めればいいの?
  2. 0-2. 修繕委員会を結成しよう
  3. 0-3. パートナーを選ぼう
  4. 0-4. 管理会社お任せ方式とは
  5. 0-5. 管理会社お任せ方式とは その2
  6. 0-6. 工事業者お任せ方式とは  ←Now
  7. 0-7. コンサル方式とは
  8. 0-8. コンサル方式の欠点
  9. 0-9. まとめ 大規模修繕の進め方の3つのパターン

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