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マンション大規模修繕の進め方を徹底的に解説

工事の前に説明会を開催する

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さて、総会での決議も終わったところでいよいよ工事に入るんだけど、 その前にまだやらなければいけないことがある。

なんでしょうか。

住人説明会の開催だ。
マンションの人たちを集めて、「今度の工事はこんな感じで進みますのでよろしくお願いしますね」的なことを説明しておくの。

それはさっき総会で説明したんじゃなかったっけ?

あれはどこを直しますとか、いくらかかりますとかって話ね。
今度の説明会では、工事の間はこんなことを注意してくださいねみたいな話をすんの。 生活への影響について。

それってどうしてもやらなくちゃいけないの?
やっとくに越したことはないですよ、ぐらいのことじゃなくて?

やらないといけないことなの。大規模修繕って人が住みながらの工事になるから、 騒音とか異臭とか、ストレスがすごいわけ。 黙って工事なんて始めようものなら必ず文句が出るんだ。

それは嫌だね。

事前に説明を受けてれば、まだ我慢もしてもらえるからね。
わずかな手間を惜しんで説明会をサボってはいけない。
大規模修繕ではこういう細かいことがとても大切なんだ。

Point

大規模修繕においては、マンション住人への情報の周知を徹底することが成功の鍵。

住人説明会で知らせるべきこと

住人説明会では工事の概要について知らせるとともに、今後の生活に出そうな影響(たとえば騒音・異臭)について周知します。

「こういう紙が郵便受けに入ったら洗濯物は干さないでください。」
「バルコニーには物を置かないでください。今置いてあるものは○日までに片付けてください」

↑こうしたマンション住人に制約を強いる事項については、 伝え忘れがすぐ理事会へのクレームにつながるので特に要注意です。

とは言え、説明はコンサルが中心になって行ってくれるので、 管理組合の負担はそう大きくないだろうとは思います。

説明会に来ない人もおそらく多いので、専用の掲示板を設置し、情報の周知を図ります。
とりわけ重要な事項は全戸に案内分を配布するのが良いでしょう。

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【目次】 コンサル方式の大規模修繕
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  1. 3-1. まずはパートナーを選ぶところから
  2. 3-2. 信頼できるパートナーの選び方
  3. 3-3. 建物診断をしよう
  4. 3-4. 設計をしよう
  5. 3-5. 業者を選ぼう
  6. 3-6. 見積りを取ろう
  7. 3-7. 総会決議を採ろう
  8. 3-8. 説明会を開催しよう  ←Now
  9. 3-9. 工事の開始
  10. 3-10. 工事を終えて
  11. 3-11. コンサル方式のまとめ

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