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マンション大規模修繕の進め方を徹底的に解説

総会決議で承認を得る

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さて、工事業者も決まったところでいよいよ工事に入るんだけど、 その前に管理組合には一仕事が残ってる。

何でしょう。

総会決議だ。大規模修繕はマンションの一大イベントだからね。
総会の承認を得てからでないと始められないのだ。

ただ多数決とるだけでしょ?

まぁ言ってしまえばそうなんだけど、決を採るためには今回どういう工事をして、 いくらぐらいかかりそうなのかってことをみんなに説明する必要があるわね。

そういうのはコンサルがやってくれるんじゃないの?

そうね、ふつうは手伝ってくれるだろうね。

ならいいや。

でも、例えば一級建築士なんていうのはマンション管理の専門家ではないからね。 総会の進め方や議案書の作り方を知らない人もいたりするんだ。

困るなぁ。

その場合、管理会社にサポートをお願いするって手もあるけど・・

あるけど?

標準的な契約だとね、大規模修繕を管理会社以外に頼む場合は、管理会社はその手伝いをしなくていいことになってるわけ。

何だそりゃ。じゃどーすんのさ?

その場合は管理組合が自分で議案書やら作るしかないかもだね。
ま、気合入れればできない作業ではないから、頑張ってくれたまへよ。健闘を祈る。

ちぇっ、他人事だと思って。

Point

マンション管理に詳しくないコンサルタントをパートナーに選ぶと、管理組合の負担が増える。

総会を進めるに当たって最も大切なのは、工事業者選定の理由を詳しく説明すること。 どうしてその業者を選んだのかという点について。

そんなの気にする人いるの?

いっぱいいるよ。大規模修繕って大きな額のお金が動くからね、 もしかしたら理事会が業者からリベートもらってるんじゃないかってあからさまに疑ってかかる人もいる。 それでもめるケース、結構あるんだよ。

ウヘッ、嫌だなぁそういうの。
やってらんないよ。

まぁでもね、今回は業者選定にプロのコンサルが手を貸してるじゃないか。

だから何さ。

コンサルのアドバイスがあって決まったんだから、きっと公正に良い業者を選んだんだろうって、 納得してもらいやすい部分はありますわね。

あぁ、なるほど。

これってあんまり語られないけど、コンサル方式のメリットの1つなんだ。 合意形成をはかりやすいってこと。

マンションでは大切なことだよね。

Point

コンサル方式では、工事業者の選定に関して、合意形成をはかりやすい。

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【目次】 コンサル方式の大規模修繕
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  1. 3-1. まずはパートナーを選ぶところから
  2. 3-2. 信頼できるパートナーの選び方
  3. 3-3. 建物診断をしよう
  4. 3-4. 設計をしよう
  5. 3-5. 業者を選ぼう
  6. 3-6. 見積りを取ろう
  7. 3-7. 総会決議を採ろう  ←Now
  8. 3-8. 説明会を開催しよう
  9. 3-9. 工事の開始
  10. 3-10. 工事を終えて
  11. 3-11. コンサル方式のまとめ

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